エターナル・サンシャイン

エターナル・サンシャイン

「こんなに辛い思いをするなら、出会わなければよかった。」
そう思った事はありませんか?
「恋が終わった時の、胸の痛みや辛さ、それを全て消してしまえたらいいのに。」
そう感じた事はありませんか?


そんなわけで勝手に夏休み映画レビュー、第三作目でございます。
この映画を見ようとか思ったのはただの気まぐれでした。あと少しの邪な気持ち。
でも、そんな気持ちを忘れさせてくれるぐらい、この映画はよかった。


主人公のジョエルは、自分と正反対の性格を持つクレメンスと恋に落ちる。
ジョエルはいつものようにクレメンスと喧嘩をした翌日、彼女が自分との記憶を消してしまったことを知り、ショックを受ける。
そして彼自身も、彼女との記憶を消すことを決意する。
しかし記憶消去処置の最中、彼はクレメンスと過ごした日々がどんなに楽しく、素晴らしいものだったのかを思い出す。
『もういい 中止してくれ!!』心の中で彼は叫ぶが、記憶は消されていく。
愛し合った二人の時間はすべて消えてしまうのか…。


人間、忘れたい記憶ってたくさんあると思う。
でも、それがいくらツライ事であっても、忘れることが最善の方法だとは限らないんだよね。
忘れたいほどツライ過去であっても、それは自分自身に繋がっていくんだと。
ツライ事から逃げるだけじゃダメなんですよね。
この映画、ストーリーの筋が複雑で、一回見ただけじゃ分かりにくいと思う。
二回三回と見て、伏線に気付いたとき、本当の感動が味わえるのかも。
自分もあとでもう一回見直してみよう。


相手を忘れても、忘れてもその相手を愛してしまう。
記憶なんかなくとも、運命の相手であるなら、きっとまた好きになる。
2人は恋に落ちる。